Huluの動画を見ていて「このシーンを保存したい」と思ってスクリーンショットを撮ったら、画面が真っ黒になった経験を持つ方は多いのではないでしょうか。
実はこれ、Huluが採用しているDRM・HDCPという著作権保護技術による仕様で、意図的にキャプチャを防ぐ設計になっています。
SnippingToolを使っても、スマホの画面収録機能を使っても結果は同じで、映像部分だけが真っ黒になるか、そもそも保存できないことがほとんどです。
この記事では、なぜHuluのスクショが黒くなるのかをDRM・HDCPの仕組みから解説したうえで、PCとスマホそれぞれで試してみる価値がある方法を紹介します。あわせて、スクショの著作権的な注意点についても触れています。
- HuluのスクショはDRM・HDCPという著作権保護技術が原因で黒くなる
- PCではSnipping Toolやブラウザ拡張機能、ビデオキャプチャ機器を使った方法がある
- iPhoneの画面収録やAndroidのAZ Screen Recorderを試す方法も存在するが制限あり
- 個人利用目的のスクショは著作権侵害にはあたりにくいが、SNS投稿や無断転載は著作権侵害にあたる
HuluのスクショがPC・スマホで黒くなる原因とDRM保護の仕組み
- HuluのスクリーンショットがPC・スマホで黒くなる理由
- DRMとHDCPとはどんな著作権保護技術か
- スマホの標準機能でHuluをスクショできない理由
- HuluのスクショとDRM – 違法になるケース・ならないケース
HuluのスクリーンショットがPC・スマホで黒くなる理由

Huluで動画を再生中にスクリーンショットを撮ろうとすると、映像部分だけが真っ黒になって保存されます。これはHuluのコンテンツにDRM(デジタル著作権管理)というコピー防止機能がかかっているためで、一般的なキャプチャ方法では映像を記録できない仕組みになっています。
Snipping Tool、Apowersoft、Gyazoといった定番のスクリーンショットツールを使っても同様に黒くなるとのことです。
Huluのスクショができないという点では、PCもスマホも基本的に同じ状況です。他のVODサービスではChromeブラウザでスクリーンショットが撮れるものも多いとの情報がありますが、HuluはChrome・Firefoxによる視聴自体が不安定なこともあり、ブラウザ経由でのキャプチャは実質難しいとのことです。
Huluの画面録画やスクショを試みると、普通の録画ソフトやスマホの標準機能では映像の部分だけ真っ黒に表示されてしまうことが多く、音声だけが録音されるケースもあるようです。

DRMとHDCPとはどんな著作権保護技術か

HuluのスクショができないのはDRMとHDCPという2つの技術が組み合わさって機能しているからです。
DRM(Digital Rights Management:デジタル著作権管理)は、アクセスを制御し、コンテンツ制作者の知的財産権を保護するために設計された技術およびプロトコルの総称とのことです。Huluはこの技術を使って配信動画を管理しており、動画ファイルの解析や抽出を防いでいます。
HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)は、ストリーミングプラットフォームとディスプレイデバイス間のビデオ信号を暗号化し、コンテンツが不正な傍受やコピーから保護されることを保証する技術とのことです。HDCPが有効なときにスクリーンショットを撮ると、キャプチャツール側では暗号化されたコンテンツを表示できないため、空白の黒い画面が保存される仕組みです。
HuluがこのHDCPを採用したのは2017年のアップデート以降とのことで、それ以降はキャプチャができなくなったようです。
HDCP対応のインターフェースはHDMI・DVI-D・DisplayPortで、これらは再生に対応しています。一方でVGA/D-subはHDCP非対応のため再生自体ができません。

スマホの標準機能でHuluをスクショできない理由

スマホの標準的な画面収録やスクリーンショット機能でHuluを録画しようとしても、映像部分が真っ黒になってしまいます。
iPhoneでもAndroidでも、標準の「画面収録」機能でHuluを録画しようとすると、再生が始まった瞬間に画面がブラックアウトし、音声のみが記録されるか、エラーが表示されることが多いようです。
これはDRMによる著作権保護が原因で、一部の作品はDRMによって動画の不正なコピーや録画を防ぐために画面録画やスクリーンショットの機能を無効化しているためです。
また、ネット上で「このアプリならスマホでHuluを録画できる」と紹介されている無料アプリの多くは、実際には録画できなかったり、フィッシング詐欺やウイルスを含んでいる可能性があるとのことで、注意が必要です。スマホ単体でDRMを回避して録画できる正規のアプリは存在しないと考えておくのが安全です。
Huluの公式アプリにはダウンロード機能(オフライン視聴)がありますが、アプリ内でしか視聴できず、30日間の視聴期限と再生開始後48時間以内という制限が設けられています。
HuluのスクショとDRM – 違法になるケース・ならないケース

Huluのスクショが著作権上どう扱われるのかは気になるところです。
改正著作権法では「違法にアップロードされたコンテンツだと知りながら、スクリーンショットで保存する行為」が規制されています。また、著作物を無断でSNSなどに掲載する無断転載は著作権侵害にあたり、民事事件として著作権者から損害賠償を求められる可能性があります。
刑事罰の対象となるのは「正規版が有料で、何度も繰り返しダウンロード・スクリーンショットした悪質なケース」であり、罰則は「2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金、またはその両方」(著作権法第119条3項)とされています。
一方で、違法コンテンツだと知らずにスクショした場合や、判断できなかった場合は対象外とされています。また、長編小説の1ページやマンガ数コマ程度の軽微な違反は著作権法違反にならないとのことです。個人的な使用目的でHuluコンテンツのスクリーンショットを撮影することは、明確な違法行為ではないとの見方もあります。
ただし、著作物を無断でSNSなどに掲載したり他者に配布する行為は著作権侵害にあたるため避けることが重要です。
PCとスマホでHuluのスクショを試みる方法
- PCでHuluのスクショを試みる方法(Snipping Tool・拡張機能・録画ソフト)
- ビデオキャプチャ機器を使ってHuluをスクショする方法
- iPhoneでHuluの録画・スクショを試みる方法と注意点
- AndroidでHuluのスクショを試みる方法と代替手段
PCでHuluのスクショを試みる方法(Snipping Tool・拡張機能・録画ソフト)

PCでHuluのスクリーンショットを試みる方法として、いくつかのアプローチが報告されています。いずれもHuluの著作権制限を回避できない可能性があることは念頭に置いておく必要があります。
Snipping Toolを使う方法
Windows Snipping Toolを使った方法で、一部のユーザーには有効との報告があります。手順としては、まずキャプチャしたいHuluの動画をPCで開き、スタートメニューの検索バーで「Snipping Tool」を起動します。「New」ボタンをクリックしてスクリーンショットプロセスを開始し、マウスカーソルでドラッグして動画フレームの周囲に選択範囲を作成し、マウスボタンを離すとキャプチャが実行されます。ただし、これでもHuluの著作権制限を回避できない可能性があるとのことです。
ハードウェアアクセラレーションを無効化する方法
PCの設定でハードウェアアクセラレーションを無効化することで、スクショが撮れる場合があるとのことです。スタートメニューから「設定」→「システム」→「Display」→「グラフィック」→「Advanced graphics setting」と進み、「Hardware-accelerated GPU scheduling」のスライダーをオフにして再起動します。
ブラウザ拡張機能を使う方法
ストリーミングプラットフォームからのスクリーンショットキャプチャ専用に設計されたブラウザ拡張機能(例:Google Chrome用の「Video Screenshot」など)を使う方法もあります。
録画ソフトで録画後にスクリーンショットを抽出する方法
OBS Studio、Camtasia、Bandicamなどの画面録画ソフトで録画し、後でスクリーンショットを抽出する方法もあります。ただし、DRMによってこれらのソフトでも録画自体が制限される場合があります。
リモートアクセスツールを使う方法
TeamViewer、Chrome Remote Desktop、AnyDeskなどのリモートアクセスツールで別のデバイスから操作してスクリーンショットを撮る方法があるとの報告があります。
別デバイスで画面を撮影する方法
スマホなど別のデバイスをPCの画面に向けて直接撮影する方法もあります。画質は下がりますが、スクショとしては保存できます。

ビデオキャプチャ機器を使ってHuluをスクショする方法

2026年3月現在、ビデオキャプチャデバイスと呼ばれる機器を用いることで、防止技術をかいくぐってスクリーンショット撮影が可能との報告があります。
この方法で必要になるものは以下の通りです。
- ビデオキャプチャデバイス(BOSTINE製、アイ・オー・データ製、Basicolor製など)
- Fire TV Stick(4,980円)
- USB3.0搭載パソコン
- OBS Studio(無料の画面配信・録画ソフト)
USB3.0が搭載されているかどうかは、「Windowsキー+X」→「デバイスマネージャー」→「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」で「USB3.0」の記載があるか確認できます。
OBS Studioは、ネットで無料配布されている知名度の高いライブ配信ソフトで、Windows・Mac両方に対応しています。ビデオキャプチャ経由で取り込んだHuluの動画をPC上に表示させるために使います。
HDCP対応インターフェース(HDMI・DVI-D・DisplayPort)を使う必要があり、HDCPに対応していないVGA/D-sub接続では再生自体ができません。
iPhoneでHuluの録画・スクショを試みる方法と注意点

iPhoneでHuluのスクリーンショットや録画を試みる場合、画面収録機能を活用する方法があります。ただし、DRMによって録画が黒くなるケースも多いという注意点があります。
iPhoneの画面収録を使う手順
ステップ1として、iPhoneの「設定」を開き、「コントロールセンター」→「コントロールをカスタマイズ」の順に進んで「画面収録」を追加します。
ステップ2として、コントロールセンターを開き「画面収録」ボタンをタップして録画を開始したあと、Huluアプリを開いて録画したい動画を再生します。
ステップ3として、録画が完了したら再びコントロールセンターを開いて画面収録ボタンをもう一度タップして停止します。録画された動画は「写真」アプリに保存されます。
コントロールセンターはiPhoneの画面の一番下から上に向かって指をスライドすると表示されます。画面下の二重丸の画面録画ボタンをタップする操作です。
注意点
画面収録で録画した動画は元の動画より画質が低くなることや、録画した画面が真っ黒になることもあるとのことです。これはDRMによる著作権保護が原因で、一部の作品では画面録画機能自体が無効化されています。
スマホをHDMI変換アダプタでPCのキャプチャボードに繋ぎ、PC側で録画するという方法もあるとの情報もあります。
また、Huluにはライブ配信映像であればスクリーンショットが可能との報告があります(例:プロ野球の主催試合のライブ配信)。通常の配信動画とライブ配信では挙動が異なることがあるようです。
AndroidでHuluのスクショを試みる方法と代替手段

Androidスマホの場合、標準的なスクリーンショットの操作方法は「電源ボタンと音量小ボタンの同時押し」、または「電源ボタンを長押しして『スクリーンショット』や『画面の保存』アイコンをタップ」する方法があります。ただし、Huluの動画再生中にこの操作を行っても、動画視聴アプリの著作権保護によってエラーが表示されるか、真っ黒な画像が保存される結果になります。
AZ Screen Recorderを使う方法
AZ Screen Recorderは、Androidスマホの画面を録画できるアプリで、Google Storeからインストールが可能です。時間制限やウォーターマークなし、無料かつ広告なしで使えるとのことで、操作もアプリを起動して開始・停止ボタンを押すだけとシンプルです。高画質なスクリーンショット・録画が可能との報告があります。
ただし、DRMの影響でHuluの動画部分が黒くなる可能性は残ります。
Android 11以降の標準スクリーンレコード機能
Android 11以降では「スクリーンレコード」が標準搭載されています。クイック設定パネルをフル表示して編集アイコン(えんぴつマーク)をタップし、「スクリーンレコード」を追加することで使えるようになります。こちらもDRMの制限を受ける場合があります。
なお、Huluでオフライン視聴を楽しみたい場合は、公式アプリのダウンロード機能を使う方法が正規の手段として存在します。ただし視聴はアプリ内に限られ、30日間の視聴期限と再生開始後48時間以内という制限があります。
HuluスクショのPC・スマホでの方法と黒くなる原因まとめ
この記事のまとめです。
- HuluのスクショがPC・スマホで黒くなるのは、DRM(デジタル著作権管理)とHDCP(著作権保護技術)によるもの
- DRMはコンテンツ制作者の知的財産権を保護するための技術・プロトコルの総称
- HDCPはストリーミングプラットフォームとディスプレイ間の映像信号を暗号化し、不正コピーを防ぐ技術
- Huluは2017年のアップデート以降、HDCP保護が強化されスクリーンショットができなくなった
- 他のVODではChromeでスクショ可能なものも多いが、HuluはPCもスマホも基本的に不可
- スマホの標準「画面収録」機能でHuluを録画しようとすると、映像が真っ黒になるか音声だけが録音されることが多い
- スマホ単体でDRMを回避して録画できる正規のアプリは存在しないと考えることが重要
- PCではSnipping ToolやハードウェアアクセラレーションのOFF、ブラウザ拡張機能を試せる方法がある
- OBS Studioなどの画面録画ソフトで録画し、後でスクリーンショットを抽出する方法も報告されている
- ビデオキャプチャデバイス+Fire TV Stick+OBS Studioの組み合わせでスクショできる場合があるとの情報がある
- iPhoneでは「設定」→「コントロールセンター」から「画面収録」を追加して試みる方法がある
- iPhoneの画面収録で録画した場合、画質が低下することや映像が真っ黒になることもある
- AndroidではAZ Screen Recorderを使う方法やAndroid 11以降の標準スクリーンレコード機能を試せる
- Huluのスクショを個人利用目的で行うことは著作権侵害にはあたりにくいが、SNS投稿や無断転載は著作権侵害にあたる可能性がある
- 違法コンテンツを知りながら繰り返しスクショする行為は著作権法の刑事罰対象となる場合がある

