XG(エックスジー)というグループをご存じでしょうか。日本人メンバーで構成されながら、韓国を拠点にグローバルな活動を展開し、世界中から注目を集めるHIPHOP/R&Bガールズグループです。
その圧巻のパフォーマンスと音楽性は、デビュー直後から「新人とは思えない」と大きな話題を呼びました。多くのファンが彼女たちの誕生秘話、特に「XGオーディションはどこで見れるのか」という疑問を抱いているようです。
従来のオーディション番組とは一線を画す彼女たちの結成過程や、過酷な練習生期間、そしてメンバーそれぞれの舞台裏に迫りながら、XGオーディションに関する映像の無料視聴方法や配信状況、惜しくも最終メンバーに選ばれなかった候補生たちのその後まで、詳しくご紹介していきます。
- XGは一般的なオーディション番組ではなく、独自の育成プロジェクトから誕生
- デビューまでの約5年間、K-POP式の厳しいトレーニングを実施
- 「XTRA XTRA」ドキュメンタリーで練習生時代の貴重映像を視聴可能
- 脱落者とされる候補生たちのその後も、一部SNSで確認できる
XGオーディションはどこで見れる?その舞台裏とは
XGの結成プロセスは、一般的なオーディション番組とは大きく異なります。彼女たちの圧倒的な実力は、長期にわたる独自の育成システムによって培われました。XGのオーディションがどのような形で実施され、その舞台裏で何が起きていたのか、詳しく見ていきましょう。
- XG結成プロジェクト「X-Galaxy」とは
- デビューまでの5年間:過酷な練習生生活の舞台裏
- XGオーディション映像の無料視聴方法と配信状況
- 独自の選抜プロセスと注目された候補生
XG結成プロジェクト「X-Galaxy」とは

XGは、「X-Galaxy」という壮大なプロジェクトの集大成として誕生したグループです。
このプロジェクトは、エイベックス傘下のグローバルエンタテインメントプロダクション「XGALX(エックスギャラックス)」が手掛け、総括プロデューサーであるJAKOPS(SIMON)が、候補生の発掘から育成、そして制作全般に至るまで、約5年間もの歳月をかけてプロデュースを担いました。2017年にプロジェクトが立ち上がり, 2018年11月には幕張メッセで開催された「DANCE NATION 2018 AMAZING HEROES」にてその存在が公表されています。
この「X-Galaxy」プロジェクトでは、約1万3000人もの応募者の中から、様々な厳選な過程を経て、最終的にXGALXの1期練習生として合計15名が選抜されました。この中には、現在のXGメンバーである7人のほか、後にKep1erのメンバーとなる江崎ひかるさんも含まれていたとされています。
選抜された練習生たちは、一般に公開されるようなオーディション番組の形式ではなく、非公開の環境下で約5年間という長い間、デビューを目指して共同生活を送りながら訓練を受けました。このような独自の育成システムを通じて、XGは唯一無二のグループへと成長を遂げたのです。
デビューまでの5年間:過酷な練習生生活の舞台裏

XGのメンバーたちは、デビューまでの約5年間、非常に過酷な練習生生活を送っていました。これは、歌、ダンス、パフォーマンス、ビジュアル、さらには態度に至るまで、あらゆる面での完璧さが求められるK-POP式のトレーニングシステムに基づいています。メンバーたちは韓国と日本を行き来しながら、毎日10時間以上もの訓練に励んでいたとされています。
リーダーのJURINさんによると、最も厳しい時期には月に4回もの評価テストが課され、睡眠時間を削って練習に励まなければならないほどだったそうです。通常、K-POPの練習生に課される評価テストは月に1〜2回程度と言われているため、XGのメンバーたちが経験した環境がいかに厳しかったかが伺えます。
CHISAさんは、JURINさんが1回の評価テストのために5セットのラップを暗記しようと、朝5時まで起きて練習していたことを明かしており、JURINさん自身も「文字通り、寝ながら歌詞を覚えていました」と当時のハードさを表現しています。
HARVEYさんは、鼻血を流しても練習を中断せず、鼻にティッシュを詰めたまま練習を続けたというエピソードも語られており、彼女たちのパフォーマンスに対する貪欲な姿勢がうかがえます。最年少のCOCONAさんも、この5年間の厳しいトレーニングが体力だけでなく精神面も強化してくれたと振り返っています。このような血のにじむような努力が、現在のXGの圧巻のパフォーマンスと実力の基盤となっているのです。
XGオーディション映像の無料視聴方法と配信状況

「XGオーディションはどこで見れるの?」と探している方にとって、最も関連性の高い情報源は、彼女たちのデビューまでの軌跡を追ったドキュメンタリーシリーズ「XG Documentary Series ‘XTRA XTRA’」です。このドキュメンタリーは、XG Official YouTubeチャンネルで公開されており、無料で視聴することが可能です。
「XTRA XTRA」の第1話では、XGのメンバーたちが約5年前に練習生としてスタートした当時の姿や、プロデューサーのJAKOPS氏から厳しい言葉をかけられながら成長していく様子が映し出されています。
肉体的にも精神的にも過酷だった韓国合宿でのトレーニング風景や、チーム分けをして順位を競う中で、現在のメンバーも脱落の危機に直面したエピソードなどが赤裸々に記録されています。このシリーズは、単なるオーディション番組のように候補生が課題に挑戦し脱落していく形式ではなく、XGが結成されるまでの道のりを追ったドキュメンタリーとして制作されています。
その他の動画配信サービスでのXGオーディション映像の配信状況については、U-NEXT、TSUTAYA DISCAS、Hulu、ABEMA、Amazonプライムビデオ、Netflix、dアニメストア、dTV、TELASAといった主要なプラットフォームでは、XGのオーディション(「XTRA XTRA」を含む)は配信されていないと報告されています。したがって、XGの練習生時代やオーディションに関連する映像を視聴する際は、XG Official YouTubeチャンネルが唯一の公式かつ無料の視聴方法となります。
独自の選抜プロセスと注目された候補生

XGのメンバー選出プロセスは、一般的な公開オーディションとは異なり、非常に厳格かつ独自の基準に基づいて行われました。まず、オーディションの募集は公には行われず、関係者からのスカウトやエイベックス傘下のダンススクール「東京ダンス&ヴォーカルスクールEXPG STUDIO」への招待を通じて候補生が選抜されました。
選抜された候補生たちは、約5年間という長いトレーニング期間中に定期的に評価を受けました。この評価は、ボーカル、ダンス、パフォーマンスの実力だけでなく、チームワーク、協調性、そして精神的な強さといった多岐にわたる側面が考慮されたとされています。
最終的なメンバー選抜では、個々のスキルに加え、グループ全体での調和や、それぞれのメンバーがXGの中でどのような役割を果たすかといった点が重視されました。プロデューサーのJAKOPS氏は、現在の7人のメンバーが「最も自然に一つのグループとして輝いていた」と評価し、デビューメンバーが決定したと語っています。
この選抜プロセスの中で、現在のXGメンバーだけでなく、多くの才能ある候補生たちが切磋琢磨していました。特に注目された候補生としては、後に韓国のガールズグループKep1erのメンバーとしてデビューした江崎ひかるさんの名前が挙げられます。彼女もXGのプロジェクト候補生の一人として練習に励んでいたことが、「XTRA XTRA」ドキュメンタリーシリーズでも垣間見えます。
また、練習生時代にはリーダー候補とも言われていた**神谷愛梨(KAMIYA AIRI)**さんも重要な役割を果たしていましたが、デビュー前にグループを離脱したとされています。これらの候補生たちの存在は、XGが現在の姿になるまでの道のりがいかに厳しいものだったかを示しています。
XGオーディションを経て成長したメンバーたちの現在
XGのメンバーたちは、厳しいオーディションと練習生期間を経て、それぞれが目覚ましい成長を遂げました。彼らがどのように困難を乗り越え、今の「XG」という唯一無二の存在になったのか、そして惜しくもデビューを掴めなかった候補生たちのその後についても触れていきましょう。
- XGメンバーが語る成長と覚悟の道のり
- 惜しくも選ばれなかった候補生たちのその後
- XGを支えるJAKOPSの育成哲学
- 「X-POP」の定義:グローバルグループXGの挑戦
XGメンバーが語る成長と覚悟の道のり

XGのメンバー7人は、デビュー前の約5年間にも及ぶ練習生期間を通じて、肉体的・精神的な試練を乗り越えながら、アーティストとしての揺るぎない覚悟を培ってきました。このドキュメンタリーシリーズ「XTRA XTRA」では、彼女たちが日々どのように努力し、時には涙を流しながらも夢に向かってひたむきに進んだ姿が赤裸々に映し出されています。
リーダーのJURINさんは、候補生時代にリーダー候補としての大きな期待を背負い、練習生仲間からの信頼を得るために誰よりも早く練習場に入り、最後まで残る日々を送っていたと語っています。彼女は「厳しい時もありましたが、チームの成功を考えることで頑張れました。リーダーとしての覚悟が芽生えたのは候補生時代です」と振り返り、その責任感が彼女を強くしたことを示唆しています。
HARVEYさんも、多国籍なバックグラウンドを持つ中で自分らしいスタイルを確立するのに苦労し、「私にしかできないパフォーマンスとは何かを考えた候補生時代が、今の私を作ったと思います」と述べています。最年少のCOCONAさんは、年上のメンバーたちと共に厳しいトレーニングを受ける中で、当初はついていけないと感じることもあったものの、彼らの励ましと自身の努力で成長を遂げたと言います。CHISAさんは、歌唱力に磨きをかけるため深夜まで練習を続け、自身の歌声が他の候補生を感動させた瞬間に大きな自信を得たエピソードを明かしています。
このように、XGのメンバーたちは、競争相手でありながらも互いに支え合い、家族のような強い絆を育んできました。この困難を乗り越えた経験と、そこで生まれた強固な絆こそが、現在のXGの圧巻のパフォーマンスと、世界を魅了する求心力の源となっているのです.
惜しくも選ばれなかった候補生たちのその後

XGの結成プロジェクト「X-Galaxy」では、最終的に7人のメンバーが選ばれデビューしましたが、その裏には惜しくも最終メンバーには選ばれなかった多くの候補生たちの存在がありました。彼らもまた、XGのメンバーたちと同じように厳しい練習生生活を送っていたことが、ドキュメンタリーシリーズ「XTRA XTRA」や関連する情報から見て取れます.
特に注目されるのは、Kep1er(ケプラー)の元メンバーである江崎ひかるさんです。彼女はXGの候補生としても名を連ねており、ドキュメンタリー映像でその姿を垣間見ることができます。ひかるさんは、XGの最終メンバーには選ばれませんでしたが、その後「Girls Planet 999」という別のオーディション番組に参加し、見事Kep1erのメンバーとしてデビューを果たし、現在も活躍を続けています。
また、練習生時代にはリーダー候補とも言われ、XGのプロジェクトで重要な役割を担っていたとされる神谷愛梨(KAMIYA AIRI)さんも、惜しくもデビュー前にグループを離脱した候補生の一人です。
TikTokなどのSNSでは、彼女の当時の映像や、XGの楽曲「IS THIS LOVE」が彼女の残した手紙からインスピレーションを受けているというファンの解釈も散見されます。これらの候補生たちは、XGのメンバーに選ばれなかった後も、それぞれの道を歩み、SNS(Instagram、TikTokなど)で自身の活動や練習風景を発信している場合があります. XGのオーディションは公開番組形式ではなかったため、「脱落者」という明確な概念は存在しませんが、これらの候補生たちの存在は、XGメンバーの才能と努力をより一層際立たせるものとなっています.
XGを支えるJAKOPSの育成哲学

XGの成功の背後には、総括プロデューサーであるJAKOPS(SIMON)氏の揺るぎない育成哲学と情熱があります。彼は、XGのメンバーをゼロから発掘し、5年間という長期間にわたって、その成長のすべてをプロデュースしてきました。JAKOPS氏は、ただスキルを教え込むだけでなく、アーティストとして内面からも成長させることを重視していました.
ドキュメンタリーシリーズ「XTRA XTRA」では、JAKOPS氏が練習生たちに「アーティストになることがいかに大変か」を肌で感じさせ、自ら考え行動することを促す姿が描かれています。彼は、期待しているからこそ厳しさをもって指導に当たり、時には現在のXGメンバーさえも脱落の危機に瀕するような状況を作り出すことで、彼らの真のポテンシャルを引き出そうとしました。JURINさんが「寝ながら歌詞を覚えた」と語るほどの過酷な練習環境も、JAKOPS氏が追求する「完璧さ」の表れと言えるでしょう。
JAKOPS氏は、XGがK-POP式のトレーニングとシステムを基盤に誕生したグループでありながらも、K-POPでもJ-POPでもない「X-POP」を追求し、これを通じて韓国と日本の両文化に対する理解を深め、K-POPの発展に貢献したいと語っています。彼のビジョンは、アジア圏から世界に向けて音楽を発信することにあり、そのためXGの楽曲はデビュー曲以降すべて英語詞でリリースされています。JAKOPS氏のプロデュースは、単なる技術指導に留まらず、メンバー一人ひとりの個性とグループ全体の可能性を最大限に引き出し、グローバルに活躍できるアーティストを創り上げることに深く貢献しているのです.
「X-POP」の定義:グローバルグループXGの挑戦

XGは、自分たちの音楽ジャンルを「J-POPでもK-POPでもない『X-POP』」と独自に定義しており、グローバルグループとして世界を主戦場に活動しています。この「X-POP」という概念は、単に音楽のスタイルを指すだけでなく、彼女たちが常識にとらわれない「Xtraordinary Girls」として、世界中の様々な境遇にいる人々をエンパワーするというグループ名「XG」に込められた意味にも通じています。
XGの楽曲は、ヒップホップとR&Bをベースにしながらも、EDMやポップスといった多様なジャンルをミックスし、常に新しい音楽性を追求しています。より多くの世界中の人々にメッセージを届けるため、歌詞はすべて英語で制作されています。彼女たちの楽曲は、「私たちは最高にイケてる」「夢を叶えるまで一生懸命努力する」といった、連帯や自己実現、そしてエンパワーメントにつながるテーマを多く扱っており、恋愛を直接的なテーマとすることはほとんどありません。
実際に、XGはデビュー以来、グローバルでの数々の快挙を成し遂げています。例えば、全米ビルボードチャート「Hot Trending Songs Powered by Twitter」で日本人アーティストとして史上初の1位を獲得し、シングル曲「WOKE UP」は「Global Japan Songs Excl. Japan」で自身初の1位を記録しました。
さらに、米「Billboard」誌の表紙を日本人ガールズグループとして史上初めて飾るなど、その影響力は計り知れません。2025年には、世界的な音楽フェスティバル「Coachella」に日本人アーティストとして初めてサハラステージのトリとして出演することも決定しており、「X-POP」という独自の道を切り開き、世界を舞台に挑戦し続けるXGの活躍から目が離せません。
総括:XGオーディションはどこで見れる?デビューまでの軌跡を振り返る
この記事のまとめです。
- XGはエイベックス傘下のXGALXによる「X-Galaxy」プロジェクトから誕生したグループである
- 一般的な公開オーディション番組とは異なり、独自の育成システムを経て選抜された
- 総括プロデューサーのJAKOPS(SIMON)が約5年間かけてメンバーの発掘、育成、プロデュースを行った
- 約1万3000人の応募者の中から15名の1期練習生が選抜され、最終的に7人がXGとしてデビューした
- XGのメンバーは全員日本人だが、韓国を拠点に活動している
- デビューまでの練習生期間は約5年間に及び、K-POP式の過酷なトレーニングが行われた
- メンバーたちは月に最大4回の評価テストを受けるなど、睡眠時間を削るほどの厳しいスケジュールをこなした
- 練習生時代の貴重な映像は、ドキュメンタリーシリーズ「XG Documentary Series ‘XTRA XTRA’」としてYouTubeで無料視聴できる
- 主要な動画配信サービスでは「XTRA XTRA」を含むXGのオーディション映像は配信されていない
- メンバー選抜はボーカル、ダンス、パフォーマンスに加え、協調性や精神力も重視された
- 現在のKep1er元メンバーである江崎ひかるも、XGの候補生だった一人である
- 神谷愛梨もXGプロジェクトの候補生であったが、デビュー前に離脱した
- プロデューサーのJAKOPSは、XGをK-POPでもJ-POPでもない「X-POP」として位置づけ、世界を目指す
- XGの楽曲は全て英語詞で、連帯や自己実現、エンパワーメントをテーマにしている
- 2025年には「Coachella」に日本人アーティスト初のトリとして出演するなど、世界で活躍を続けている