競馬のレース予想をするとき、スポーツ新聞や競馬雑誌を開くと馬体を横から撮影した写真が目に入ることがあるでしょう。それが「フォトパドック」と呼ばれるもので、重賞レースやG1レースの前になると各メディアで掲載されることが多いとされています。
ただ、フォトパドックはあくまで参考程度の写真であり、実際の馬の状態をリアルタイムで把握するには、当日のパドックを見ることが大切です。「でも競馬場まで行けない」「自宅から動画でパドックを確認したい」という方も少なくないはずです。
そこでこの記事では、フォトパドックがどこで見れるのか、また自宅からリアルタイムにパドックを確認できるサービスを詳しくまとめました。JRA-VANのパドックアイ、JRAレーシングビュアー、グリーンチャンネルWEBなど、各サービスの特徴と料金についても触れています。
さらに、パドックで何をどう確認すればよいかというポイント——発汗・歩様・視線から馬装・騎乗後の変化まで——も解説しています。フォトパドックと当日パドックを組み合わせてどう活用するか、一緒に確認していきましょう。
- フォトパドックとは馬体を横から撮影した写真で、スポーツ新聞・競馬雑誌・SNSなどで見られる
- 自宅から動画パドックを見るにはJRA-VANパドックアイ・グリーンチャンネルWEB等の有料サービスが便利
- フォトパドックは競馬当日の約10日前に撮影されるため、当日パドックと見比べながら活用するのがポイント
- パドックで確認すべきポイントは発汗・歩様・視線など複数あるが、まずは本命馬に絞って見るのがおすすめ
フォトパドックをどこで見れる?ネット・専門サービスを使いこなす方法
- フォトパドックとは何か〜スポーツ新聞・雑誌・SNSで見られる馬体写真
- JRA-VANパドックアイで自宅からリアルタイムにパドック動画を見る
- JRAレーシングビュアーで非特別競走のパドック映像も確認する
- グリーンチャンネルWEBで中央競馬全レースのパドックを視聴する
- 競馬場でパドックを直接見る方法と入場料・注意点
フォトパドックとは何か〜スポーツ新聞・雑誌・SNSで見られる馬体写真

フォトパドックとは、ネットやスポーツ新聞、競馬の専門雑誌などで馬体を横から撮影した写真のことです。その写真の馬体を見て、馬の状態や体づくりを判断するために活用されています。
重賞レースやG1レースの前になると、馬を横から撮影した写真や真後ろから撮影した写真が各メディアに掲載されることが多く、それがいわゆるフォトパドックとされているものです。競馬雑誌やスポーツ新聞だけでなく、SNS上でも入手できることがあり、アクセスしやすい情報源のひとつとなっています。
さらに、競馬情報を専門に扱うネットサイトでも閲覧できるケースがあり、紙媒体を購入しなくてもフォトパドックをチェックできる環境が広がっているといえます。
ただし、後述するように、フォトパドックはレース当日から約10日前に撮影されることが多く、その時点から馬体の状態が変化している場合もあります。そのため、フォトパドックはあくまで参考情報として活用し、当日のリアルタイムパドックと組み合わせることで、より精度の高い判断ができると考えられています。
写真を見て馬体のラインやコンディションの雰囲気を把握しておいてから、当日パドックで実際の動きや気配を確認するという使い方が、フォトパドックを活かす基本的なアプローチのひとつといえるでしょう。

JRA-VANパドックアイで自宅からリアルタイムにパドック動画を見る

自宅にいながらパドックの動画を確認したい場合、JRA-VANが提供するコンテンツ「パドックアイ」が便利なサービスのひとつとして知られています。パドックアイでは、重賞や特別競走のパドック動画を提供しており、リアルタイムで行われているパドックの中継を視聴できるとされています。
パドックアイの特徴として挙げられるのが、気になる馬に特化して1頭だけ集中して確認できる点です。従来のパドック映像では全頭を公開する都合上、1頭あたりの放送時間が限られていましたが、パドックアイでは1頭ずつカメラが設けられているため、気になる馬の歩様をじっくり見ることができます。
また、2頭の馬を一つの画面で比較しながら見る機能もあるとされており、馬体や歩き方の変化を見比べることができる点も特徴のひとつです。パソコンだけでなくスマートフォンでも利用できることが確認されています。
利用にはJRA-VANの有料会員コース(月額880円)への入会が必要で、無料では利用できない点は覚えておきたいところです。なお、JRA-VANではパドック映像を後から確認することもできるとされており、レース当日に見逃した場合でも後で映像を確認できる点はメリットのひとつといえるでしょう。
パドックに特化したコンテンツとして、パドックで予想をしたい方には心強いサービスといえます。

JRAレーシングビュアーで非特別競走のパドック映像も確認する

JRAレーシングビュアーは、JRAが提供する動画サービスです。主に調教映像を確認する際に利用するユーザーが多いとされていますが、パドック映像も確認できるサービスとなっています。
JRAレーシングビュアーのポイントのひとつとして、新馬戦や未勝利戦などの非特別競走のパドック映像も確認できる点が挙げられています。特別競走に限らず幅広いレースのパドックをチェックしたい方にとっては、利用価値が高いサービスといえるでしょう。
また、2023年12月からはJRAレーシングビュアーでもパドックアイが利用できるようになったとされており、サービスの幅が広がっています。
ただし、JRAレーシングビュアーも有料コンテンツで、月額500円がかかります。JRA-VANのパドックアイ(月額880円)と比べると料金は抑えられているため、コスト面を重視する場合には選択肢のひとつになるでしょう。無料では利用できない点は、JRA-VANと同様に注意が必要です。
競馬の予想において、特別競走だけでなく幅広いレースのパドックを自宅から映像で確認したいという方にとっては、JRAレーシングビュアーが適したサービスのひとつと考えられます。

グリーンチャンネルWEBで中央競馬全レースのパドックを視聴する

グリーンチャンネルWEBは、BS放送グリーンチャンネルのWeb配信サイトです。スカパーに加入していなくても、パソコン・タブレット・スマートフォンなど様々な端末を通じてグリーンチャンネルの放送をそのまま視聴できるとされています。
グリーンチャンネルWEBの特徴として、中央競馬のレースや放送番組だけでなく、地方競馬やテレビ放送なども含めてライブ配信で閲覧できる点が挙げられています。一部の番組は見逃し配信で、放送が終わった後に視聴できる場合もあるとされており、都合に合わせて利用しやすい環境が整っています。
競馬開催日には「中央競馬実況中継」の番組内でパドックコーナーが放送されており、そのパドック映像を視聴できます。映像の内容は競馬場や場外馬券売り場のモニターと同じものとされており、臨場感のある映像でパドックを確認できます。
月額料金については、複数のソース情報で記載が異なっており、月額1,100円や月額1,200円(全端末)・月額500円(スマホのみ)といった情報が見受けられます。最新の料金や詳細な条件については、公式サイトで確認することをおすすめします。
なお、グリーンチャンネルのパドック映像は1頭を重点的に放送するものではないため、特定の馬の動きを長く確認したい場合はJRA-VANのパドックアイのほうが使いやすいとされています。一方で、出走馬全体の動きを解説付きで把握したい場合はグリーンチャンネルWEBが向いているといえるでしょう。

競馬場でパドックを直接見る方法と入場料・注意点

競馬場でパドックを直接見る方法も、リアルな情報収集として多くのファンに活用されています。競馬開催中は場内でパドックが公開されており、パドックの閲覧自体は無料です。
競馬場への入場料は、指定席を取っていなければ100円から200円程度とされており、少額で1日競馬場に滞在できます。その間、開催されるレースのパドックを直接確認できるとされています。
パドックの見学は出走の30分前から可能で、発走約15分前まで出走各馬が何周も周回するとされています。15分前には騎手が騎乗するとされており、しっかり見ることができなかった場合でも、次の周回でチェックすることができます。
ただし、大きなレースになるとパドック周辺に大勢の人が集まるため、人込みで見れない場合もあるとされています。本命レースのパドックを見たい場合は、前もってパドック周辺に移動しておくほうがよいでしょう。
競馬場でパドックを見る際は、馬に余計な刺激を与えないためにも大声を出さない、フラッシュ撮影を避けるなどのマナーを守ることが大切です。馬は臆病で神経質な動物とされており、小さな騒音や刺激にも過敏に反応することがあるといわれています。

フォトパドックの見方と予想への活用ポイント
- フォトパドックの撮影タイミングと写真の信頼性について
- パドックで確認すべき発汗・歩様・視線チェックのポイント
- 馬装・イレ込みの判断と騎乗後の気配変化の読み方
フォトパドックの撮影タイミングと写真の信頼性について

フォトパドックの写真は、競馬前の週の水曜日に撮影されることが多いとされています。撮影前日の火曜日に、カメラマンや新聞社の担当者が厩舎に来て、撮影する時間を調教師や担当スタッフと打ち合わせして進める形が取られているといいます。
ここで注意が必要なのが、撮影のタイミングによって同じ馬でも写真の印象が変わる点です。飼い葉(エサ)を食べた後に撮影された場合、お腹がふっくらとして見え、気持ちも落ち着いたリラックスした状態で写ることが多いとされています。一方、飼い葉の前に撮影される場合は、お腹回りがスッキリして見える反面、空腹からイライラしているケースも多いとされています。
さらに、天気の変化によって馬体の輝き方が変わることもあるとされており、写真一枚だけで単純に状態を判断するのは難しい面があります。ただし、撮影時間が事前に把握されていることから、担当者があらかじめ馬体を磨き上げているため、非常に綺麗に写ることが多いともいわれています。
また、撮影してから競馬当日までおよそ10日程度の時間が経つため、馬体の作りがかなり変化している場合があるとされています。馬は日々体調が変化し、トレーニングの仕方や飼い葉の食べ具合でも馬体に変化が出るためです。
元JRA美浦トレーニングセンターの調教助手経験者によれば、現場のスタッフは競馬当日に合わせて仕上げているため、10日前のフォトパドックで良い状態に見えていても、それがそのまま当日に続くとは限らないといいます。フォトパドックはあくまで参考程度にとどめ、当日のパドックと見比べながら活用するのが最大限の使い方ではないかとされています。
パドックで確認すべき発汗・歩様・視線チェックのポイント

パドックでは多くのチェックポイントがありますが、中でも発汗・歩様・視線は特に重要な確認事項として挙げられることが多いです。
発汗については、馬の汗には石鹸と同じ成分が含まれており、ゼッケンなどに擦れることで白く泡立つとされています。夏場の少量の汗であれば問題ないとされていますが、ゼッケンの周りや股間から白い泡状のものが多く出ている場合はイレ込みと判断できるといわれています。普段汗をかきづらい首から上などに汗が見られる場合も、注意が必要とされています。
歩様(ほよう)については、大きな歩幅でリズムよく歩いている馬が調子よいとされています。パドックの外側を歩いている馬はコンディションが良好とも言われており、逆に歩幅が小さい・歩く速度が遅い・歩く際に体がブレているような馬は調子が良いとは言えないとされています。
視線については、馬の集中力が露骨に分かる部分といわれており、周りを気にする馬は注意が必要とされています。周囲を意識している馬は自分の歩様に集中できていないとも言われており、レース中も他の馬を気にして本来の実力が発揮できない可能性があるとされています。
また、首を激しく上下させている馬は気合が入りすぎているか、手綱を気にしているケースが多いとされており、落ち着きの度合いも見るべき要素のひとつとなっています。パドックでこれらのポイントを確認することで、当日の馬の状態をより把握しやすくなるでしょう。
馬装・イレ込みの判断と騎乗後の気配変化の読み方

パドックでは馬装の確認も重要な要素のひとつとされています。特に注目されるのがガムチェーン(リップチェーンとも呼ばれます)という馬具で、イレ込みを抑えるために用いられるケースがあるとされています。ガムチェーンは馬の急所のひとつである歯ぐきを鎖で締め付けて大人しくさせるための馬具で、本馬場へ入る前に外されるのが通常だとされています。ただし、ガムチェーンを着用したまま返し馬に行く馬もいるといいます。
ガムチェーンを着用していた馬については、返し馬をスムーズに行えているかをよりチェックする必要があると考えられています。
また、ホライゾネット(覆面の目穴部分をネットで覆ったもの)も、パドックのみ着用するケースがあるとされており、外した後の気配の変化には注意が必要とされています。
騎乗後の気配変化についても、パドックの状態と合わせて確認するのが重要です。パドックで大人しかった・うるさかったなど、極端な気配を示していた馬の気配変化を読み取ることがポイントとされています。パドックの時より本馬場へ移った後のほうが、馬のテンションは高くなると考えるのが自然といわれています。
落ち着いていた馬が騎手の騎乗後にピリッとした気配を見せた場合、レースに向けて徐々に集中力が増してきたと考えてよいとされています。一方、騎乗後もボーっとした印象が変わらない場合は、まだレースへの緊張感がない状態と受け取ってよいでしょう、とも言われています。
パドックでの気配とその後の変化を記憶しておき、返し馬と合わせて観察することで、より精度の高い状態把握につながると考えられています。
フォトパドックをどこで見れるか – 活用法と視聴サービスまとめ
この記事のまとめです。
- フォトパドックとは、ネット・スポーツ新聞・競馬専門雑誌・SNSなどで見られる馬体を横から撮影した写真のこと
- 重賞レースやG1レース前になると、横からや真後ろからの写真が各メディアに掲載されることが多い
- フォトパドックは競馬前の週の水曜日に撮影されることが多く、競馬当日まで約10日の時間が経つ
- 撮影タイミング(飼い葉の前後・天気)によって同じ馬でも写真の印象が変わる場合がある
- フォトパドックはあくまで参考情報として活用し、当日パドックと見比べるのが最大限の活かし方とされている
- 自宅からパドック動画を見るには、JRA-VANパドックアイ・JRAレーシングビュアー・グリーンチャンネルWEBなどの有料サービスがある
- JRA-VANパドックアイ(月額880円)は重賞・特別競走のパドックを1頭ずつリアルタイムで確認でき、2頭比較も可能
- JRAレーシングビュアー(月額500円)は新馬戦・未勝利戦など非特別競走のパドック映像も確認できる
- グリーンチャンネルWEBはPC・タブレット・スマートフォンで中央競馬のレースやパドックを視聴できる(料金は公式サイトで確認推奨)
- 競馬場でのパドック閲覧は無料で、入場料は指定席なしで100〜200円程度とされている
- 競馬場では出走の30分前からパドックが確認でき、発走約15分前まで各馬が周回する
- パドックで確認すべきポイントとして発汗・歩様・視線・馬装などが挙げられる
- ゼッケン周りや股間から白い泡状の発汗が多い場合はイレ込みの判断材料になるとされている
- 騎乗後に落ち着いていた馬がピリッとした気配を見せた場合は、集中力が増しているサインとも考えられる
- パドックはあくまで予想のファクターのひとつとして活用し、事前データと組み合わせて判断するのがおすすめ

